円形脱毛症について

円形脱毛症は、頭皮の一部分から激しい抜け毛が起こり円形の脱毛痕が出来る脱毛症です。円形脱毛症の多くは自然回復しますが、場合によっては多発したり広範囲に渡る脱毛を引き起こしたりするケースがあります。

発症の原因

円形脱毛症は、自己免疫疾患の一種として発症することがほとんどです。身体の免疫機構の一つであるリンパ球が、何らかの原因によって成長期の毛根を外敵と勘違いして攻撃することによって脱毛が起こるのです。

リンパ球の自己組織攻撃の原因としては過度のストレスとアレルギー疾患の二つが有力視されています。

円形脱毛症の種類

一般に言われる10円ハゲの円形脱毛症は、「単発型」に分類されます。単発型の円形脱毛症の多くは時間の経過と共に自然に回復しますが、場合によっては複数の場所に脱毛が起こる「多発型」や帯状に脱毛が起こる「蛇行型」などに発展してしまいます。

頭全体が薄くなる「びまん型」に発展すると、頭全体が脱毛する「全頭型」や腕や脚などの体毛が抜け落ちる「汎発型」へと更に発展してしまうことがあります。

全頭型または汎発型まで発展すると、髪の毛や体毛が自然回復するまで年単位の時間が掛かってしまいます。

円形脱毛症に似た疾患

円形脱毛症のような症状を引き起こす疾患は、幾つか確認されています。頭部の白癬を原因として起こるケルスズ禿瘡、甲状腺ホルモンの異常分泌によって身体の機能が過度に高まる甲状腺機能亢進症、全身や内臓に炎症が発生する全身性エリテマトーデスなどが脱毛症を伴う代表的な疾患です。

これらの疾患を発症すると、髪の毛や体毛に激しい脱毛が現れることがあります。特にケルスズ禿瘡の場合、円形脱毛症と区別出来ないほどに脱毛痕が似ているため治療する上で注意して判別しなければなりません。

円形脱毛症の治療

円形脱毛症は、原因となっている自己免疫疾患を抑制することが治療に繋がっていきます。円形脱毛症の治療には、セファランチンなどのアルカロイド系治療薬や免疫抑制剤、ステロイド剤などが使用されます。

これらの薬物治療の効果は高いものといえますが、円形脱毛症は症状の進行度合いに関わらず再発する可能性があるのが難点です。

治療中の処置

円形脱毛症を発症すると、髪型が大きく変化するため治療と同時に心のケアを進めていく必要があります。単発型の円形脱毛症ならば周りの髪の毛で隠すことが出来ますが、多発型・びらん型・蛇行型のように広範囲に渡る円形脱毛症だと周りの髪の毛も薄くなっている為、全頭型のようにかつらを被らなければ隠せなくなるからです。

それに加えて、脱毛したという事実自体が精神的なショックを引き起こすのです。治療に当たっては、医療用かつらの利用などで心のケアをしてくれる専門医を選ぶようにしましょう。

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